本日は、日本ヴィーガン・ベジタリアン和食料理教室協会の講師みんなで
日本の伝統調味料をお伝えする「伝統文化親子教室事業」を横浜で開催しました。
2日間開催したこちらのイベントでは、
外国人の親子のみならず日本人のご家族もお越しいただき、
お味噌とみりんの歴史や発酵の魅力についてお伝えしました。
資料をご作成くださったかよ講師、
本当にありがとうございます!
かよさんは横浜で活動されていて、
毎日作られるお弁当が本当に美味しそう♪
ぜひかよさんのお写真を
見てみてくださいね!
日本の発酵調味料
私たちにとってはすごく身近な味噌やみりんは
日本の適度な湿度があるからこそ
作ることができた伝統的な発酵調味料です。
今回はそんな日本文化のひとつである発酵品を
外国人の方やお子さまにわかりやすくお伝えし、
みんなで調理をしていただきました。
味噌は何でできている?
よく海外の方からも聞かれることですが、
味噌の原材料は3つだけ!
・蒸した大豆
・塩
・麹
のみですね!
蒸した大豆を潰し、麹と塩をこね混ぜ、
約3か月以上置いて発酵させたものが味噌になります。
また、熟成させればさせるほど色は濃くなり、
大豆のつぶつぶ感や味の丸みも変わってきます。
味噌は冬に仕込む!
お味噌はだいたい1月~3月くらいまでの
寒い時期に仕込み、発酵させます。
冬に仕込む理由は、
・気温が低いため発酵過程がゆっくりで、よりうま味を引きだせる
・冬は雑菌が少ないため、カビが生えにくい
・秋に収穫した新鮮なお米と豆を使うことができる
私も一度作ったことがありますが、
工程はシンプルで意外と簡単なので
ぜひこの冬に作ってみてください♪
みりんは何でできている?
みりんも日本の伝統発酵調味料のひとつ。
こちらの原料もとってもシンプルで、
・蒸したもち米
・米麹
・焼酎(アルコール)
これらを合わせて樽またはタンクで発酵させ、
絞って液体になったものがみりんです。
ちなみに絞った後のものは
みりん粕(こぼれ梅)とも呼ばれ、
奈良漬けなどのお漬物に使われます。
わたしはまだみりん粕に出会ったことがなく、
一度手に入れてみたいな~と思っています^^
酒粕のようなイメージですが、
どのような味がするのかすごく気になります!
昔はお酒としても飲まれていた!
しっかり発酵されたみりんは、
飲んでみると甘酒のように甘いんです!
前に、日本酒の試飲会で黙ってみりんを渡され、
飲んでみたら美味しいことにびっくり!
発酵過程をふんだみりんは、
料理の甘味としてすごく使いやすいです。
アルコールが気になる方は、
お鍋で一度煮立たせて、煮切りみりんを
作って使用すると良いと思います♪
みりんは食材をかたくする!
和食に良く使われるみりんですが、
煮物などのレシピにも必ずと言っていいほど出てきますよね。
みりんには、甘さや照りを出すほかに
煮崩れを防止する効果もあります。
なので、きれいに仕上げたいときは
煮込みはじめの最初から入れるといいですね!
しかし、もし食材を柔らかく煮たい場合は
みりんは最後のほうにいれたほうが良いです!
煮崩れ防止=食材をかたくする
となるので、みりんを先に入れてしまうと
煮物はしっかりめに仕上がります。
味噌とみりんに共通するもの
どちらの原材料にも含まれているのが
米麹、ですね!
麹は、醤油・味噌・みりん・酢・甘酒など
日本の調味料に欠かすことのできない発酵品です。
麹は、からだに有益な菌(カビ)で
麹菌はニホンコウジカビとも言われます。
発酵がからだにいい!というのは、
この発酵菌が腸の中で働き、
ビタミンやアミノ酸の生成や
腸内細菌を増やす役割をしてくれるからなのですね♪
調理実習
今回のイベントで作ったものは、全てVegan!
植物性食品のみの御献立です。
・さつまいものみりん煮
・精進出汁のお味噌汁
・味噌焼きおにぎり
・豆乳プリンみりんシロップかけ
ご参加のみなさま、
みりん煮がこんなに甘いんだ!と
特にびっくりしてらっしゃいました^^
きちんと発酵したみりんを使えば、
お砂糖はほとんどいらないですね♪
味噌を塗った焼きおにぎりも
とっても美味しく仕上がりました^^
発酵を摂ろう!
今回のイベントでは、お父さんお母さんも
発酵について初めて知ることもあったと仰っていました。
普段のおうちごはんに発酵を取りいれれば
自然と腸内環境が整い、からだの内側から
健康になっていくことができますね!
まずは1杯のお味噌汁から始めましょう♪
そのときは、市販のパックでもいいので
ぜひお出汁を引いてその香りも楽しんで^^
忙しい毎日の中で
できる範囲で発酵品を意識してみてくださいね♪
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