【出汁の取り方】しっかり濃い出汁が引けるオススメの昆布

『おうちでお出汁を取ってみたけど味が薄くて美味しくない!』

というのはあなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

しっかりお水に浸けてから火にかけたのに、
ネットや料理本に書いてある通りにやっているのに、
なぜか美味しくできない…

せっかく昆布を買ったのに美味しい出汁が引けないと
『やっぱりお出汁って難しい』と思ってしまいますよね。

お出汁が薄い原因、
それはもしかすると、使っている出汁昆布に
そもそもの問題があるかもしれません。

問題というよりかは、
出汁が出にくい昆布を使っているかもしれない
ということなんです。

とはいえ、
高級昆布を買うのはなかなか勇気がいる。。

でも、大丈夫!

スーパーに売られている昆布でも
しっかり出汁を取ることができます。

昆布には大きく分けて4種類あり、
種類によって出汁の味わいが全然違うんです。

出汁が出にくい昆布もあれば、
反対にしっかり濃い出汁が出る昆布もある。

なので、今日はお出汁初心者さんでも
しっかり濃い出汁が引けるおすすめの昆布の種類と
その理由についてお伝えいたします。

この記事を読んだあとはぜひ試してみてくださいね♪

▶筆者について
・どんな昆布やかつお節を使っているのか、
・昆布出汁の色と味はどんな感じか、
を聞いただけでそれに合わせた美味しい出汁の引き方がわかるほどお出汁を愛する料理家です。

「お出汁は難しい」というハードルをなくし、
美味しいお出汁を手軽に楽しんでほしい!
そして家族や大切な人に喜んでもらえる
美味しいごはんを作ってほしい!
こんな想いからお出汁の引き方のコツや魅力をお伝えしています^^

詳しいプロフィールはこちら

目次

濃いお出汁が引けるおすすめ昆布は

さっそくもうおすすめをご紹介します!

濃い出汁を取ることができる
おすすめの昆布は、【羅臼昆布】です。


まず昆布について説明すると、
売られている出汁昆布は、大きく分けて4種類あります。

それが、
・真昆布(まこんぶ)
・利尻昆布(りしりこんぶ)
・日高昆布(ひだかこんぶ)
・羅臼昆布(らうすこんぶ)

です。

この4種類の昆布の違いは産地もそうなんですが、
出汁の味わいが全然違うんです。

そしてこの中で一番出汁が濃く引けるのが羅臼昆布なんですね。

しっかりお水に浸けておくだけでも
黄味をおびている色味をした濃い昆布出汁が引けます。

ちなみに、真昆布もしっかりしたお出汁が引けるのでおすすめですよ♪

おすすめの理由 うま味成分を多く含んでいる

羅臼昆布で濃いお出汁が引けるのには理由があります。

下の画像は昆布のうま味成分(=出汁)である
アミノ酸の含有量がわかるグラフなんですが、、、

引用元:特定非営利活動法人うま味インフォメーションセンター

右のグラフを見てみると羅臼昆布が一番、
うま味成分であるアミノ酸が水に溶け出す

ということがわかりますね!

そして、左側の昆布4種類の数値は
アミノ酸の一種であるグルタミン酸の含有量を示したもの。
このグルタミン酸が昆布のうま味の主成分なんです。

昆布が持っているグルタミン酸が
水に溶けだして昆布出汁になるということ!


で、左の表では真昆布の数値が一番高いですが、
同様に羅臼昆布もグルタミン酸をたくさん含んでいることがわかります。

つまり、羅臼昆布をしっかり水出ししてあげることで
一番濃い昆布出汁を取ることができる
、ということですね。

羅臼昆布を使うときはぜひ、
しっかり水に浸してうま味を引き出してから
火にかけて昆布出汁を取ってみてください。


ちなみに、さまざまな食材の中でも
グルタミン酸の含有量が一番多いのはダントツで昆布!
だから、昆布は出汁を引くときにかかせないんです♪


出汁昆布としてはあまりおすすめしない昆布は

では反対に、
『出汁を取るときはあまりおすすめしない昆布』はなにかというと、
グルタミン酸が一番少ない日高昆布です。

価格はお手頃でとっても手に入れやすいのですが、
出汁を取るという面ではちょっと弱いんですよね。
出汁が取れないわけではないのですが、
しっかり水に浸けても他と比べると味が薄い、
という感じです。

なんですが、『おうちでお出汁を引いてみよう!』と
初めて昆布を買ったかたの多くは
日高昆布を買われている印象ですね。

あなたがお持ちの昆布は何昆布ですか?


語弊があるかもしれないので言っておくと、
日高昆布が悪いわけではありません!笑

日高昆布も使いやすい、立派な出汁昆布です!

でも、出汁が薄いとお悩みのあなたは
もしかすると日高昆布を使っているかもしれませんね。

もし日高昆布を持っていたら、出汁を引くときに
・気持ち多めに入れて
・弱火でゆっくり煮だす

ことをしてみてください。

こうするとうま味がしっかり水に溶け出し、
ちゃんと味わいのある昆布出汁になります。

うま味が少なければ引き方を工夫すればいいだけ。

ぜひ昆布それぞれの性質を理解して、うまく取り入れていきましょう♪

ちなみに、日高昆布は煮えやすいので
おでんの具など、食用としてはとってもおすすめです♪

ひとつだけ、覚えておいてほしいこと

こちらの記事では、
【うま味成分であるアミノ酸が一番水に溶けだしやすい羅臼昆布がおすすめ】
ということをお伝えしました。

たしかにそうなんですが、
だからといって羅臼昆布が一番良いお出汁かというと
そういうことではないんですね。

うま味成分の含有量が多くても、
その日の気候や素材の状態によっても
うま味成分の出具合は変わりますし、
料理によっても合う合わないがあります。

例えば、羅臼昆布は出汁の色が濃く、
とろみや味も強いので、
繊細できれいなお吸い物を作るのには
ちょっと向かないかなぁという感じですね!


家庭料理でお出汁を活用するというのは、
『まずしっかり出汁を引いてごはんを美味しく作る!』
がいいと思うので、濃い出汁を引くのをおすすめしますが、
だんだん出汁を引くことに慣れてきたら
ぜひいろんな昆布でお出汁を引いてみましょう。

今回はご紹介していないですが、
例えば利尻昆布もしっかり出汁を引いてみると
透明感があって澄んでいるのに味はしっかりとあり、
お吸い物などの出汁がいきる料理にぴったりです。


出汁は、うま味だけでなく
香りや雑味などのバランスが大事。

ぜひそれを念頭に置きながら、いろんな昆布で出汁を引いてみましょうね。

種類の違いがまた楽しくなりますよ♪

お出汁の引き方のコツは

これで濃い出汁が引ける昆布がわかりましたので
ぜひおうちでお出汁を取ってみましょう。

ちなみに昆布の種類以外にも、
お出汁を美味しく引くコツはいろいろあります。

別の記事にまとめましたので
『美味しいお出汁をおうちで取りたい!』
というかたはぜひ参考にしてみてください^^
↓  ↓  ↓

いざ、お出汁を引いてみよう

いかがだったでしょうか。

・濃い出汁が引けるおすすめの昆布は羅臼昆布(もしくは真昆布)
・羅臼昆布はしっかり水出ししてから火にかける
・日高昆布があれば出汁の引き方を工夫する

こんな感じで覚えておかれてください^^

昆布出汁がしっかり引ければ、
かつお節と合わせたときも美味しい出汁に仕上がります。

お出汁は料理の基盤となるもの。

ぜひわたしと一緒におうちで美味しく
感動するほどのお出汁を引いていきましょう♪

ではまた♡

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次