【アジのさばき方を写真付きでお伝えいたします!】
福井の小浜まで釣りに行ってきました。
いかだ釣りで、揺られること約7時間!
次の日は全身筋肉痛でした^^;
いかだは初めてで、船よりも揺れるので、
体幹が鍛えられる気がします(笑)
その日はアジが大量!
サイズも普通サイズから大きいものまで!
そしてツヤツヤでとても綺麗なアジでした。
まるごとのお魚をイチからさばくのって、
ハードルが高くて、なかなかできないですよね。
でも、実は一度覚えてしまえば簡単!!
本日は、アジのさばき方3通りをお伝えいたします。
(3枚おろし・頭付き・背開き)
アジフライ・南蛮漬けなど作れますよ♪
新鮮なお魚が手に入った日は、
ぜひ一度チャレンジしてみてください。
アジの栄養素
アジの栄養素について、少しお話します。
アジの主な栄養素はこんな感じです。
★たんぱく質
たんぱく質は、私たちが健康に生きていくのにかかせない栄養素。
わたしたちの肌や筋肉・血液・髪の毛など、
からだ(細胞)を作るのに必須です。
特に、美肌に必要な血液と皮膚細胞は
たんぱく質がとっても大事になります!
食事の満足感も上がり、食後のデザートを欲しにくくなるので
毎食にぜひ取り入れてほしい栄養素です。
★ビタミンB群
アジには、ビタミンB1、B2、B6などの
ビタミンB群がバランスよく含まれています。
ビタミンB群は、からだの代謝をスムーズにします。
B1は、糖質をエネルギーに変える手助けをし、
B2は、脂質の代謝を助け、脂肪になるのを防ぎます。
B6は、たんぱく質を代謝するのに必要な栄養素。
ビタミンは、体内の合成だけでは必要な量を作ることができないので、
食べ物から摂ることが大事になります。
特にアジには、ナイアシンという成分が
多く含まれていました。
ナイアシンはビタミンB群のひとつで、
幸福物質であるセロトニンの合成や、
血流を促進するのに効果的といわれています。
スーパーでよく見かける身近なお魚ですが、
実はわたしたちに必要な栄養素がギュッとつまっていました♪
参考:カロリーSlism
青魚に含まれるDHA・EPAは積極的に摂ろう!
そして、たんぱく質やビタミン以外で
アジに含まれるとっても大事な栄養素が、
DHA(ドコサヘキサエン酸)と
EPA(エイコサペンタエン酸)です。
これは脂肪酸の一種で、
体内では作ることのできない必須栄養素。
つまり、からだに必要な栄養素なのに、
自分で作ることができないので、
毎日の食事から摂る必要があります。
以前、サバ缶が流行りましたよね?
あれは、サバ(青魚)に含まれるDHAやEPAが、
血流促進による動脈硬化の抑制やダイエット、
認知症予防に効果があると注目されたから。
それと同じ栄養素がアジにも入っているので
ぜひ積極的に摂取したいお魚です。
DHAやEPAの効果は、
・血流を促進、血栓の予防や血圧などの改善
・脳の血流も促進して脳の活性化
→記憶力や集中力の向上
・ストレスを和らげる効果
・中性脂肪を減らす効果
・粘膜の保護や皮膚の潤い
があげられます。
良いことずくしなので、
適度に毎日の食事に取り入れたい栄養素です♪
アジには「ぜいご」がある
お魚の中でも、アジの特徴的な部分は、
ぜいごがあること。
ぜいごとは、尻尾の近くにあるトゲトゲしてる骨。
食べるときに固くて邪魔になり、
口の中も危ないのでアジのぜいごは取ります。
尻尾のほうから包丁を入れて、
スーッとゆっくり包丁を上下に動かしながら取り除いてください。
刃は、気持ち上に向けると、身まで深く取ってしまうのを防ぐことができます。
手を切らないように気をつけてくださいね!
このくらい削ることができればおっけーです!
反対側を取ることも忘れずに♪
さばく前の準備
さて、さばく前に準備しておくことが2つ。
・包丁を研いでおくこと
・新聞紙を用意しておくこと
包丁は、切れ味をよくしておかないと、
お魚が切りづらく、身がボロボロになったり、
手を怪我してしまいかねません。
今は砥石がなくても簡単に研ぐことができるので、
こういったのをひとつ持っておくと便利です♪
例えば、こういったものがあると
一瞬で切れるようになりますよ!
切れ味がいいと、ストレスも少なく、
野菜などの栄養価を守ることができます。
そして新聞紙は、最後の片づけが楽です!
さばいたときの血合いや骨など、
新聞紙の上でするとまとめて捨てられて、
まな板も臭くなりにくいのでおすすめです。
基本の三枚おろし
では、いよいよアジのさばき方です。
まずは基本の三枚おろし。
基本の三枚おろしは、アジ以外にも
イワシやいろんなお魚に活用できます。
三枚おろしとは、
右の身・左の身・真ん中の骨と
3枚に切り分けるさばき方です。
step
1ぜいごを取る
ぜいごはさきほどお伝えしたように、
尻尾のほうから包丁を入れ、取り除きます。
step
2うろこを取る
アジの背中部分に包丁をあてて、
尻尾のほうから頭に向かって動かし、
カリカリっと、うろこをはがします。
ある程度取れたら流水で一度洗いましょう。
step
3頭を落としてはらわたを出す
ヒレの裏に包丁を入れて、
刃先を頭上部の骨の付け根部分にあて、
ザクっと切り落とします。
このようなかんじでナナメになるはずです。
お腹からはらわたを取り出したら、
流水できれいに洗い、ペーパーで水気をふきとってください。
step
4真ん中の骨と切り離す
真ん中の骨上部ギリギリに包丁を入れて、
少し骨と当たってガリガリっとさせながら
包丁を上下に動かし、切り進めていきます。
片方の身を切り終えたら、
反対側も同じように骨ギリギリのところで
包丁を切り進めていきます。
最後に、身のお腹部分に残った骨を
包丁で取り除いたら完成です!
皮を剥ぐ場合は
もし新鮮な状態のアジなら、皮引きをして
ぜひ生のままいただいてみましょう。
さきほどお伝えしたアジの栄養価が、一番効率よく摂取できます。
端の皮をつまみ、身を包丁で押さえながら、
ビーーっとゆっくりはがしてください。
意外と簡単にはがせます!
こんな感じになります。
銀色部分はついてて大丈夫です。
ぜひこれでお刺身やアジのタタキ、
なめろうを作ってみてください♪
南蛮漬けにしたいなら
南蛮漬けにする場合はアジを揚げるので、
ぜひ頭まで残すさばき方で
なるべく丸ごと食べていきましょう。
こんな感じで、頭を残し、
はらわたとエラを取るやり方です。
step
1ぜいごを取る
step
2うろこを取る
ここまでは、3枚おろしと一緒です!
step
3はらわたとエラを取る
ぜいごとうろこを取ったら、
頭は切り落とさずに、はらわたとエラを取り除いていきます。
エラはこの赤い部分。
あごの部分とエラの付け根がつながっていますね。
ここに包丁を入れて切り離します。
こんな感じで、頭の下の部分とエラが離れました。
そして、お腹に切り込みをいれていきます。
お腹の真ん中あたりにプチっと穴があります。(=肛門)
そこに包丁の刃先を入れて頭のほうまで切り込みをいれます。
そしてお腹を開いてはらわたとエラを手で取り除きます。
これで、エラとはらわたが取れました!
step
4血合いを取り去る
最後に骨の間にある血のかたまりを取り除いていきます。
骨の真ん中あたりに包丁を入れ、
骨の身のすき間にある血合いを掻き出します。
スーッと外側に血合いを出すと、身がキレイになります。
これで、ペーパーで水気を拭いて完成です!
南蛮漬け用にアジを揚げるときには、
頭の骨まで食べやすいよう、
少し長めにしっかり揚げることがポイント。
南蛮漬けは、野菜とお出汁とお魚が一気にいただける万能おかず♪
2~3日は持つので、作り置きにもぜひ。
アジフライにしたいなら
最後は、アジフライ用に開くさばき方です。
お腹もしくは背中から開く2通りがありますが
今回は背開きのやり方をお伝えいたします。
step
1ぜいごを取る
step
2うろこを取る
step
3頭を落としてはらわたを出す
ここまでは、3枚おろしと一緒の工程です!
step
4背開きしていく
ここからは開いていきます。
背中の真ん中(骨の上部分)に包丁を入れて、
お腹のほうまで切り進めていきます。
お腹ぎりぎりまできたら、開きます。
お腹まで完全に切り離さないように!
もし身が切れて離れてしまったら、
三枚おろしにしちゃってください^^
今度は、骨を取り除きます。
皮目を上にして、骨の上ギリギリに包丁を入れて切り進めます。
真ん中まできたら、ていねいに切り落として骨を分離!
これで、よく見るかたちになりました!
あとは塩コショウなどで下味つけて、
粉やら卵やらパン粉やらつけて
揚げればあっという間にアジフライの完成!
出来立て手作りのアジフライは、
サクッと本当に美味しいですよ♪
おうち飲みにぜひ!ビールに合います!
いのちに感謝していただこう!
このように、さばき方の違いで
いろんなお料理に変身するアジ。
せっかくですから、自分の手でさばき、
いのちに感謝しながらいただきたいですね。
さばくのは、やってみると意外と簡単!
とにかくアジは、
・ぜいごとうろこを取る
・はらわたとエラ(もしくは頭)を取り除く
この2点さえ必ずすれば、あとはなんとでもなります!笑
まるごとのお魚を見かけた際には
ぜひチャレンジしてみてください☆
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