最近、『やせる出汁』という本が出ており、
出汁にはダイエット効果があると
提唱されています。
なぜ出汁にダイエット効果があるか、
その理由をご存知ですか?
このやせる出汁の本に書かれている理由は、
出汁を取り続けることで味覚が変わり、
食べたいものも変わるから、としています。
が、ほかにも科学的根拠があります。
わたしが料理教室でお伝えしている、 ・味覚が変わる
出汁がやせる理由は大きく分けると3つ。
・甘いものや揚げ物に依存しなくなる
・食事に満足感が得られる
本日は、わたしの実体験を交えながら
お出汁がなぜダイエット効果があると
されているのか、お伝えいたします。
まず出汁ってなに?
お出汁、みなさんわかりますか?
日本人には親しみがあると思いますが、
お出汁とは、食材のうま味を抽出した液体です。
ほとんどの食材は、
それぞれうま味成分を持っているので
どんな食材からでも出汁は取れます。
日本の出汁は、
基本的には昆布とかつお節の合わせ出汁。
昆布を水に浸したり、
かつお節を煮だしたりして
うま味成分が溶け出した液体が出汁です。
このお出汁で味噌汁を作ったり、
煮物を作ったりします。
出汁がやせると言われるメカニズムは、
このうま味成分が大きく関わっています。
うま味成分ってなに?
お出汁やうま味については、
オンラインレッスンでかなり詳しく
お伝えしているので、ここでは簡単に。
うま味成分とは、味覚のひとつです。
甘味、塩味、酸味、苦味、そしてうま味。
味としてお伝えするのは難しいですが、
食べたときの美味しさを感じるのに必要な味覚です。
ちなみに
うま味成分はアミノ酸や核酸のこと。
そしてたんぱく質はアミノ酸からできています。
たんぱく質は、人間の筋肉や髪の毛・爪などからだを作るのに必ず必要な栄養素。
諸説ありますが、うま味は人間に必要な
たんぱく質を摂るために生まれた味覚とも言われています。
参考:出汁の神秘 伏木亨著
このうま味を舌で感じることによって、
味覚が整って濃い食べ物を欲さなくなったり、
お出汁のやみつき効果を体感することができます。
うま味のかけあわせ
昆布出汁を単体で飲んでみても、
美味しい!!!!…とは言えませんね。
『昆布!!』って感じです。
でも、昆布出汁にかつお節を入れると、
格段に美味しくなります。
これが、うま味のかけあわせ。
2種類以上のうま味成分が合わさると、
7~8倍にうま味が増します。
昆布とかつお節は、
それぞれ違ううま味成分を持っているので、
合わさることで美味しさが数倍に。
うま味を活用すれば、
料理は絶対に美味しくなります。
味覚が整う
お出汁のうま味成分を日々取り入れると、
味覚がだんだん整ってきます。
こどもの味覚は3才までの食事で決まる、
とも言われていますが、
大人でも味覚は変えられます。
そして味覚が整うとどうなるかというと、
コンビニやファーストフード店などの
食べ物を欲さなくなる。
「味が濃い」と感じるようになって、
美味しいと思わなくなるんですね。
これが、やせる出汁の本が提唱している
デブ味覚をやせ味覚に変える!という部分。
実際にわたしも感じていますが、
コンビニやスーパーのお惣菜を
食べたいと思わなくなりました。
お出汁をうまく取り入れられると、
自分で作るごはんが一番美味しいと
思えるようになるんです。
そして味覚も変わってくるので、
コンビニ食の化学調味料が
嫌になってくるんですよね。
/
これでカロリー取りたくない!
\
と思ってくるんです。
日々のおうちごはんに
お出汁を取り入れることは
健康と節約を叶えてくれます。
お出汁のはじめの一歩
味覚を整えたい!!!
と思ってお出汁を取ってみても、
もしかしたら美味しいと感じないかもしれません。
理由は、
・舌が濃い味に慣れてしまっている
・美味しいお出汁が取れていない
美味しいと思えないと、
お出汁を毎日取り入れるのが
しんどくなって続きません。
なので、
最初は市販のお出汁パックで大丈夫!
添加物が入っているものでいいです。
まずは、お出汁って美味しい!と思えることが大事。
毎日取り入れていき、
だんだんと無添加の出汁パックにしたり、
昆布とかつお節から取ってみたりすると、
無理なく楽しみながら続けることができます。
ちなみに、私がふだん活用している
お手頃価格の無添加出汁パックはこちら。
↑手頃だし、たくさん入っています!
(京都市内だと、スーパーにもあったりします)
そして、いまのところ一番美味しいと思った出汁パックはこれ!!!
奥井海生堂さま・・・
無添加でこんなに美味しいのはびっくりです!!
甘い物と揚げ物を欲さなくなる
お出汁を日々のごはんに取り入れると、
甘いものやジャンクフードを欲さなくなります。
これは、お出汁のうま味成分には
糖や油脂と同じ依存性があるから。
甘いものや揚げ物って、
一度食べるとなかなかやめられませんよね。
そして次の日もまた食べたくなります。
その依存性がお出汁のうま味成分にもあり、
糖や油脂と同じ神経から脳に伝わるので、
お出汁に依存してしまえば、
砂糖や油への依存から抜けられる、ということ。
こちらは京都大学農学部の研究により、
うま味成分のやみつき効果があることが判明しました。
つまり出汁の依存性が科学的に証明されたんですね。
わたしもお出汁にハマって、
毎日料理をしていたとき、
仕事中の間食と食後のお菓子の時間が
自然となくなりました。
なくなったというか、
食べたいと思わなくなったんですよね。
コンビニにも寄りたいと思わず、
早く家に帰ってごはん食べたい!!
となるんです。
ぜひみなさまにも実感してもらいたいです♪
★お出汁で作るスンドゥブチゲのレシピ
食事に満足感が得られる
お出汁を料理に活用すると、
単純に、すごく美味しくなります。
味噌汁だってなんだって、
水から作るより美味しいです。
『あぁ~、美味しいしほっこりする…♪』
この感覚が生まれると、
その食事に満足感が生まれ、
食後に甘いものを食べたいと思わなくなります。
炭水化物・たんぱく質・脂質など
バランスのとれた食事をして満足感を得ることが大切。
そしてお出汁を料理に取り入れて、
美味しいと感じながらやみつきになると
無理なく食事を整えることができます。
満足感が得られない食事
ストイックにダイエットしようとして、
野菜だけを食べたりすると、
結局我慢できなくなって、
食後に甘いものをドカ食いすること、
ありませんか?
それは、食事に満足できていないから。
野菜だけでは物足りず、
間食やおやつに走ってしまいます。
ダイエットの近道は、
間食(お菓子)を減らすこと。
間食を減らすには、
毎食の食事に満足感が得られること。
そして、食事に満足感を得るためには、
・お出汁を活用する
・たんぱく質をしっかり取り入れる
美味しいごはんを自分で作って、
幸せ~~♡
と思いながらよく噛んで食べていきましょう♪
甘いものが欲しくなる理由
そもそもなぜわたしたち人間は
甘いものを食べたくなるのでしょうか。
それは、甘いものに快楽成分があるからです。
極端にいうと、麻薬のような感じ。
快楽成分があって依存性がある。
だから疲れたときや
自分を癒したいときに食べたくなり、
一度食べだすと止まらなくなるんですね。
甘いものは、私たちにとっての癒しなんです。
だから欲してしまうのはしょうがない!
日々頑張っている証拠です!
スイーツは、こころの栄養。
ギューっとなってしまったこころを
緩めてくれます。
甘いものも楽しむことが大事。
食べ過ぎる、ということが
ダイエットにおいて注意すべき点なんです。
甘いものの快楽成分と依存性は
お出汁のうま味成分にも含まれています。
市販の出汁パックでいいので、
ぜひお出汁を取ってみてください。
そしてお味噌汁を作ったり、
あんかけを作ってみて。
あんかけは、
お出汁に醤油とみりん、
もしくはそこに砂糖とお酢も足して
甘酢あんにしても美味しい。
それを野菜と和えてもよし、
揚げ物にかけても美味しいです。
極端に甘いものと揚げ物を避けるのではなく、
お出汁を日々取り入れながら、
食事を楽しんでいきましょう☆
まとめ
お出汁を毎日の料理に取り入れると、
味覚が整うだけでなく、
お出汁に自然とやみつきになって
甘いものやジャンクフードを
無理なくやめることができます。
日本食って素晴らしいですね!
そして、
お出汁を活用してごはんを作り、
美味しく満足できるごはんを。
こころとからだを癒すことが、
暴飲暴食を防ぎます。
市販の出汁パックでいいので
ぜひお出汁を取ってみましょう。
できる限りで続けてみると、
きっとお出汁にやみつきになりますよ。
ぜひチャレンジしてみてください♪
お出汁のレッスンは、
対面とオンラインの両方で
開催しています。
(対面開催は女性のみ、オンラインはどなたでもご受講可能です)
お出汁ごはんを学んでみたい方、
ぜひ一度レッスンでお会いしましょう♪
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